Agentic-Inboxでメール管理

最終更新日
作成日

はじめに

Agentic-InboxというOSSを使ってメールの管理をするようになった。

使っていて中々便利で楽しいので書いておく。

Agentic-Inboxとは

GitHubリポジトリ: Agentic-Inbox

  • 2026-06 にCloudflareが公開したOSS
  • AIエージェントを備えたセルフホスト型メールクライアント
  • 全て自身のCloudflare上で動作する。
  • メールの送受信が可能

使っていて嬉しい点

  • 独自ドメインでメールの送受信ができる。

  • ブラウザ上で完全に動作できる。

    → 端末に依存しない

  • workersAIにメール管理を任せることができる。

  • OSSのため、自身で機能の修正が可能

以前までの環境

  • GmailとOutlookのメルアドを8つくらい使い分け

    例.)

    Gmailの「+」を使ったエイリアス機能もたまに使ったり。

  • 捨て垢で問題ないやつはAppleのiCloud+でその場で適当にメルアドを生成して捨てる。

以前までの問題点

  • GoogleやMicrosoftの大手プラットフォームに依存してしまう。

    • 定期的に耳にする、Googleアカウントが突如BANされてGmailが使えなくなり詰む、という状況を防げる。

      • 依存先がCloudflareになるだけではあるけど、Googleよりは遥かに寛容なはず。
  • 持っている端末全部でメールの設定をする必要がある。

    例えば携帯が5台あったらx8アカウントで40回メルアドの登録作業をしないといけない。

    → 面倒になって途中で投げ出し、 ある端末ではあのメアドが登録されていない。というのが多発

  • せっかく独自ドメイン持っているのだから、メールアドレスもそれを使いたくない?

等々の問題点や要件をAgentic-Inboxで全て満たすことができた。

必要なもの

  • Cloudflareアカウント
  • 独自ドメイン
  • WorkersPaid($5/月)

セットアップ

README読んでAIに聞きながら進めれば躓くことはないかと。 以下はAIに書かせた。

  1. デプロイ

    README の「Deploy to Cloudflare」ボタンから。R2 / Durable Objects / Workers AI は自動で用意されます。途中で DOMAINS(メールを受け取りたい自分のドメイン)を聞かれます。

  2. Cloudflare Access の有効化

    Worker の Settings > Domains & Routes でワンクリック有効化 → 表示された POLICY_AUD と TEAM_DOMAIN を Worker のシークレットに設定

  3. Email Routing の設定

    ダッシュボードのドメイン > Email Routing で、この Worker に転送する catch-all ルールを作成

  4. Email Service の設定

    デプロイしたアプリを開き、hello@example.com のような自分のドメインのアドレスで作成

実際の運用画面

画面

  • 左:メールボックス一覧
  • 右:メールボックス内一覧

追加した機能

嬉しかった点にも書いたが、agentic-inboxはOSSなので、追加したい機能を自分で追加することができる

恥ずかしいことにReactもHonoも全く読めないのだが、昨今だとAIにぶん投げることで自身が軽く設計できる程度の機能なら安定して実装できる。

下記のような修正をした。

返信下書き機能の廃止

デフォルトだと届いたメールに対してworkersAIが自動で返信文を下書きしてくれるのだが、使わない機能なので廃止。

メール重要度の分類

メール受信時、workersAIに読ませてメールの重要度を設定してくれるようにした。

DBのメールテーブルのカラムに重要度という項目を追加し、AIに判定させた結果を突っ込んでいる。

モデルは「glm-4.7-flash」を使っていて、かなり大雑把に判定をしてくれる。プロンプトは要調整かも。

最も高い重要度となるメールを受信した際はiCloudのメインメールアドレスへ転送するようにした。

日次でメール全体を要約し送信

  • 左:要約メールがきている様子
  • 右:要約メール

画像の通り、毎日21時にcronを発火し、一日に届いたメールを全て要約させてメインメールアドレスへ送るようにしている。要約自体も悪くない感じ。便利。

APIGatewayの設定

README通りにセットアップをするとAPIゲートウェイは設定されておらず、細かいworkersAIのやりとりが見えないため、自分で通すように設定した。

これにより具体的なAIとのやりとりを監視することができる。細かい使用トークン数の確認やworkersAI周りでエラー発生時の原因など、設定していないと見えないものが多いのでGatewayは通しておくべき。

その他

Agentic-Inbox利用のためにWorkersPaidに入ったのだけど、workersAIの使用料については恩恵は何もなくて悲しい。

大体一日10通くらいプロモーションのメールが届くが、大体100ニューロン/日を使用している。10000ニューロン/日が無料枠なのでかなり余らせていた。Gatewayで料金制限の設定は念の為している。

まとめ

とても便利で楽しい

変更履歴

  • 2026-07-29:新規作成